総肺静脈還流異常(TAPVC)は,先天性心疾患の1~ 1.5% 595),596)に見られる.生後間もなく肺静脈狭窄や閉塞性病変(PVO)の進行により低酸素血症,肺うっ血,肺高血圧,心不全を来たし,新生児期,乳児期に緊急的開心術を要する代表的疾患である.外科治療を行わない場合の自然予後は不良で,生後3か月までに50%が死亡し,平均生存期間は2か月と言われ597),修復術を行わなければ長期生存は望めない.
1 はじめに
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Ⅱ 各論 > 7 総肺静脈還流異常 > 1 はじめに
 
先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン
(2012年改訂版)

Guidelines for Management and Re-interventional Therapy in Patients with Congenital Heart Disease Long-term after Initial Repair(JCS2012)