3 修復術
 大動脈弓の再建には,縮窄部ならびに動脈管組織の切除と端々吻合(大動脈弓の低形成を伴う例では拡大大動脈弓形成術),パッチ形成術,鎖骨下動脈により作製したフラップにより縮窄部を拡大するsubclavian flap法,人工血管置換術などが行われる.大動脈弓離断では,鎖骨下動脈―大動脈吻合(Blalock-Park法)も行われる553).このほか,近年,新生児・乳児の縮窄や離断に対しては,拡張大動脈弓吻合術(extended aortic arch anastomosis)が実施される場合が多くなってきている554)

 大きな心室中隔欠損を合併する例では大動脈弓再建術とともに,一期的心内修復術または肺動脈絞扼術が併せて行われる.
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Ⅱ 各論 > 6 大動脈縮窄・大動脈弓離断 > 3 修復術
 
先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン
(2012年改訂版)

Guidelines for Management and Re-interventional Therapy in Patients with Congenital Heart Disease Long-term after Initial Repair(JCS2012)