3 心内修復術
 心内修復術は,心室中隔欠損の閉鎖と右室漏斗部から末梢肺動脈にかけての右室流出路の狭窄解除が主要な手技である.右室流出路狭窄に対しては,筋束や狭窄した漏斗部の切除のほか,狭い肺動脈弁輪や主幹部から肺門部までの狭窄した肺動脈のパッチ拡大を行う.心室中隔欠損は,右室切開か経右房アプローチによってパッチ閉鎖する.肺動脈弁輪を切開しないか,弁輪切開が右室流出路の非常に限られた部位である場合は,心室中隔欠損のパッチ閉鎖を経右房アプローチか,これと経肺動脈アプローチを組み合わせて修復することがある.
次へ
Ⅱ 各論 > 1 ファロー四徴 > 3 心内修復術
 
先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン
(2012年改訂版)

Guidelines for Management and Re-interventional Therapy in Patients with Congenital Heart Disease Long-term after Initial Repair(JCS2012)