2 解剖学的特徴
 右室壁形成過程の異常により,三尖弁中隔尖と後尖が右室内へ下方偏位し,偏位部分の右房化右室の菲薄化,三尖弁閉鎖不全,右室狭小化が主な病態で,心房位右左短絡を伴うことが多く,左室心筋異常を合併する場合もある.右房化右室が大きく,これによる前壁の可動制限が強いほど,右室機能は低下し三尖弁閉鎖不全も増大して重症となる.重症例では胎児期から乳児期に症状を認めるが,多くは成人で出現する878),879)
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Ⅱ 各論 > 14 エプスタイン病(三尖弁閉鎖不全) > 2 解剖学的特徴
 
先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン
(2012年改訂版)

Guidelines for Management and Re-interventional Therapy in Patients with Congenital Heart Disease Long-term after Initial Repair(JCS2012)