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1 はじめに
 先天性心疾患に対する2室型心内修復術の多くは,狭義の右室流出路あるいは肺動脈に対する修復が含まれる.心内修復時に修飾を加えられた右室流出路や肺動脈は,術後遠隔期に起こる問題の中では最も頻度の高いものであり772),カテーテル治療や再手術の原因となる.言い換えれば,右室流出路に対する再手術,カテーテル治療を回避することができれば,多くの先天性心疾患心内修復術後遠隔期のQOLを改善することができるはずである.また右心機能が不可逆的に低下してしまう前に,外科的あるいはカテーテル治療を行うことは重要である.
Ⅱ 各論 > 12 肺動脈狭窄・右室流出路狭窄 > 1 はじめに
 
先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン
(2012年改訂版)

Guidelines for Management and Re-interventional Therapy in Patients with Congenital Heart Disease Long-term after Initial Repair(JCS2012)