5 心内修復後の合併症への対応
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①右室流出路狭窄と閉鎖不全

 心内修復術後の肺動脈弁狭窄・逆流に対しては, カテーテル治療,弁置換術,再心外導管術,弁付パッチを用いた流出路拡大術などが行われるが,手術時期および手術適応に関しては明らかでなく,他疾患での右室流出路心外導管狭窄の再手術適応基準を参考にする.

② Truncal valve 逆流

 多くの症例で弁置換術が行われ,その治療成績は改善傾向にあるものの647),手術時期については明瞭な見解は得られていない.早期の弁置換術は再弁置換の時期を早め,再弁置換の増加につながるため,左心室の拡大等の所見とあわせて手術時期を検討する必要がある(レベルC).
Ⅱ 各論 > 8 総動脈幹 > 5 心内修復後の合併症への対応
 
先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン
(2012年改訂版)

Guidelines for Management and Re-interventional Therapy in Patients with Congenital Heart Disease Long-term after Initial Repair(JCS2012)