1 妊娠・出産の循環生理と疾患別特徴
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 先天性心疾患患者の多くは,一般と同様に妊娠・出産が可能であるが,複雑心疾患修復術後など中等度リスク以上の場合は,妊娠中や出産後の母体,胎児に合併症を認めることがある.また,母体,胎児ともにハイリスクな一部の疾患では,妊娠前に修復あるいは再修復を行っておくか,避妊あるいは妊娠を中断することが推奨される.また,一般と比べると,先天性心疾患修復術後の妊娠は,胎児流産率,低出生体重児など胎児のリスクも高い.先天性心疾患修復術後の妊娠と出産の詳細は,日本循環器学会の妊娠・出産の適応管理に関するガイドライン181)を参照されたい.
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先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン
(2012年改訂版)

Guidelines for Management and Re-interventional Therapy in Patients with Congenital Heart Disease Long-term after Initial Repair(JCS2012)